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バックエンドエンジニアは「ネットワークはなぜつながるのか」を読もう
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- あやき
- @ayaki2325
はじめに
対象読者は、ネットワークに苦手意識のあるバックエンドエンジニアです。
この記事のゴールは、「ネットワークはなぜつながるのか」を読みたいと思ってもらうことです。
私自身、この本のおかげでネットワークに対する苦手意識を払拭できたので、皆様にもぜひ読んでもらいたいです。
この本の概要
この本を読むと、ネットワークの全体像を解像度高く理解できます。
そういえる理由は、この本の以下特徴から導き出せます。
- ブラウザにURLを入力してからページが表示されるまでを探検するという構成になっている
- 現実のネットワーク機器やソフトウェアが実際にどう動くのかに重点を置いて解説している
一つ目について
アプリケーションから物理的なLANケーブルまで、幅広いレイヤーに触れられる構成になっています。
一つひとつのプロトコルや技術要素の解説は確かに短めですが、全体像を把握することに注力した結果なので致し方ないでしょう。
したがって、この本を読めばネットワークの全体像を理解することができるのです。
二つ目について
プロトコルの解説だけでなく、ネットワーク機器やソフトウェアの内部動作まで踏み込んだ解説になっています。
スポーツでもそうですが、ルールブックを熟読するだけではなく、実際の試合で選手の動きを観察する試みを加えた方が、そのスポーツに対する解像度は格段に上がるでしょう。
したがって、この本を読めば解像度高くネットワークを理解することができるのです。
この二つを合わせると、そっくりそのまま冒頭の結論になるわけです。
それでは、これほど優れた本をなぜ読むべきなのか、その理由について具体的に見ていきましょう。
読むといい理由
ネットワークの知識がないと以下のような困った状況に陥ってしまうからです。
- システムトラブルがネットワークに起因する場合に手も足も出なくなってしまう
- インフラ担当のエンジニアと良好なコミュニケーションが取れず問題解決が遅延してしまう
- 意図せずセキュリティホールを作り込んでしまいセキュリティインシデントを起こしてしまう
- 今や当たり前に触ることも多いAWSなどクラウドサービスを使いこなせない
どれも成長意欲の高いバックエンドエンジニアからしたらぜひとも避けたい状況のはずです。
では実際に、この本をどのように活用すれば効果的に学習できるのでしょうか。
次に、私が実践している具体的な使い方をご紹介します。
おすすめの使い方
私が実際にやっているおすすめの使い方を紹介します。
- NotionやObsidianなどにこの本のメモ用のページを一つ作る
- ノートに章のタイトルや見出しなどセクション名を書き出す
- 電子書籍版を買って図表をスクショしてノートに貼り付ける
- セクション名と図表だけでよくわからない箇所にはテキストを補足として記述する
この本は、セクション名が明確で、図表が豊富かつわかりやすいです。
したがって、セクション名と図表を載せるだけである程度本の要約が完成してしまいます。
とはいえ、さすがにそれだけだと重要な情報が抜け落ちてしまう箇所が一部でてきてしまうので、そこはテキストで補完します。
これで、いつでも見直せるメモの完成です。
あとは、好きなときに見返すもよし、業務で扱った内容を復習するもよし、というわけです。
まとめ
- 「ネットワークはなぜつながるのか」は、ネットワークに苦手意識を持つバックエンドエンジニアに最適な入門書
- ブラウザでのURL入力から画面表示までの流れを通じて、アプリケーション層から物理層まで幅広くカバー
- 実際のネットワーク機器やソフトウェアの動作に焦点を当てた解説で、ネットワークの全体像を解像度高く理解できる
- ネットワーク知識の不足は、システムトラブル対応、チーム間コミュニケーション、セキュリティ、クラウド活用で問題を引き起こす
- ノートツールを活用し、章立てや図表を整理してテキストで補足する学習方法がおすすめ
- この本の明確な構成と豊富な図表を活用すれば、いつでも参照できる実用的なメモが作成可能